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20年来の趣味の仲間と酒を飲んでいたとき、
友人「親父は今年で80才になるんだが、ガンになったようなんだ。
相続のことを考えなくてはと思っている・・・・」

中島「遺産はあるのか」

友人「大田区○○に200坪ほどの土地がある。預貯金はあまり無い。」
誰でも知っているような高級住宅地である。5億円は下るまい。
 
そこに親父名義の建物が３棟建っており、親父夫婦・長男夫婦・次男夫婦がそれぞれ生活している。
 
友人「俺もそうだが、弟も金ないだろうなー。サラリーマンだからね。」
　　　「かみさんはこの土地を離れたくないと言っているが・・・・・・・」
 
中島「誰かに相談したのか。」

友人「いや。お前、相談できそうないい人知っているか。」

中島・・・・20年も付き合っていて、俺の職業を言ってなかったっけ・・・・・・・。
 
中島「俺はそういう仕事をやっているよ。」

友人「ほんとか、なんだ、早く言えよ・・・・・」
 
この夜のこの話は、日付が変わるまで続いた。
 
翌日、早速資料を手配、いつも仕事を御手伝いいただいている税理士さんに連絡を取り、依頼者への訪問日程に合わせ事前準備にかかる。
 
お互いプロ同士だから、仕事に手抜かり無く、早い。
 

今回の依頼は、高級住宅街の不動産案件である。
相続人が背負う荷物の大きさはまちまちであるが、相続人の悩みには差が無い。
 

荷物の大小に係わらず、自己のベストを尽くすのがプロであろう。

 
中島　誠